しっかりって…どのくらい?
「ちゃんとやります」
「しっかりやります」
よく聞かれるコトバです。
命令する方も
「きちんとやってね」
「しっかり頼むね」
と伝えること、多いのではないでしょうか。
ここでおもしろい実験結果をご報告。
あなたはある人から「好きです、つきあってください」と告白されました。
幸い、今フリーです。
告白してきた異性は、生理的に無理!なタイプではありません。ですが、顔を合わせるとあいさつするくらいでその人のことをあまりよく知りません。
あなたは即答を避け
「少し考えさせてください」
と返しました。
さて、ここで質問です。
「少し」
って、あなたにとってはどのくらいの長さですか?
ぜひ時間を取ってちょっと考えてみてください。
アナタにとって「少し」って、どのくらい?
数時間?数日?数週間?
質問に答えてくださった方(主に女子)の中で、一番長かった人が「一週間」、一番短かった人は、なんと「15秒」でした。
一週間だった人のコメントは
「一週間くらいないと、その人の情報が集められない。情報を集めた上で、付き合うかどうかを判断したい」
15秒だった人のコメントは
「どんなに考えたところで、知らないものは知らない。せっかく目の前に本人がいるのだからよく見てその場で判断する」
でした。
どれが正解で、どれが不正解というものではありません。
「少し」という言葉は、使う人によって、大きな差があるのです。
そして、こういう言葉を、我々はよく会話の中で使います。
この「よく」だって、人それぞれでどのくらいの頻度なのかは異なると思います。
要はですね、目安がないと受け取った人の主観(価値観)が必ず入るという事です。
昨今のCOVID19(新型コロナウイルス)の流行で、「しっかり手を洗いましょう」と言われるようになりました。
カンの良いアナタなら、私が何を言いたいかもうおわかりですよね?
普段手を洗う習慣のない人の「しっかり」と、普段からこまめに石けんで手を洗う人の「しっかり」は、全然違いますよ、ってことです。
基準を統一しないといけませんが、文字で書いても伝わりません。
こういう時に便利なのが動画です。
見つけた動画は、わざと黒い絵の具で手を汚す方法で、普通にこすり合わせただけでは洗い残しがかなりあることを教えてくれています。
指は一本一本、指先、爪の際も、別々に洗わないとダメなんだな、ということがわかります。
「しっかり」手を洗う、ってこういうことです。